
不登校になりやすい、または不登校になってしまった子は、学校での自分の言動に自信がなく、潔癖な子、完全主義の子が不登校になりやすいようです。また特に、親子間との密着度が高いと、親に対する依頼心が高く、子どもが親以外の学校の先生や友達に信頼が寄せられずに、子ども自身が「親離れ」できないでいる場合が多いようです。また、親御さんも四六時中子どもが家にいることで、焦り、感情的になったりしがちです。「子離れ」したくてもできない。そのような繰り返しで時ばかりが過ぎて、高年齢になればなるほどその関係は悪化の一途をたどります。「学校なんて行かなくてもいい」ではなく、「学校」は友達との関わり方などを学ぶ、子どもたちの小社会で人間関係を学ぶところですが、どこかで踏み外してしまったら、その修正をどこかで支援して言ってあげないといけません。包容力も人間社会に出るためには学ぶべきことなのです。
子どもが不登校から立ち直るためには、「子どもが親以外の誰かに信頼を寄せることができること」は、先ず親が子どもを委ねることのできる、協力して子どもを導くことができる環境と親子共々信頼できる相談者を求めることがわが子を不登校から救える方法だと言えます。ただ単に登校刺激を行うことは一時的に物理的には学校に復帰することにはなります。しかし、心を豊かにすること(自分自身の自信、友達関係や人に接する術、人の気持ちを推し量ること)を知らないまま復帰させることは、また不登校を繰り返したり、近い将来社会に順応することのできない子になってしまっては大変です。本気になって親御さんは良きパートナーをみつけて、前向きになって、視野を広げてこつこつがんばりましょう。
不登校生の殆どの子が
「出来れば学校には行きたい」と思っている事実。
こんなにも多くの不登校経験者が何らかの形で
進学や就職している事実。
子どもたちにとって本来「学校」とは、集団生活を学ぶ場
そもそも学校は、子どもたち同士の同世代の人との関わりを経験していく上で、将来この人間社会に参加していく上で、最も重要で意義のある子どもたちの「小社会」なのです。いじめが原因で不登校になってしまうケースも依然として根強いですが、現在でははっきりとした理由がない、「理由なき不登校」が増大しています。それは、不登校生にも不登校にはなっていない子どもたちの間にもあることですが、「同世代の子どもたち同士の関わり」が苦手な子が増えていることは事実です。以前は学校でも学校外でも子どもたち同士の同世代や異学年との小集団がありました。
集団での外遊びより、
TVゲームなどで一人遊びに慣れる現在の子どもたち
子どもたち同士で外で遊ぶ、皆で新しい遊びやルールを考案して楽しむ。その子その子の特性や長所を活かした適材適所の人事による共同作業で秘密基地を作ってみたり、年下の子どもの面倒をみたり、守ってあげたり。以前の子どもたちには、それは大人社会にデビューする前の予行演習とも言える貴重な「子どもたちの小社会」が数多く存在していました。
現在では、地域の学びの衰退、核家族化、兄弟の減少、共稼ぎ家庭の増加、特に大きいのは『ゲーム機の普及』があります。家で一人遊びをする機会が増えた子どもたちにとって、益々友達との関わり方を学ぶ機会を失い。ついつい「外で危険な遊びをするよりは」とつい親の立場から、家でゲームをさせてしまうことも多くあることです。また子どもたちの間にも、「ゲームをしていないと友達の話題についていかれない」などといったこともあるようです。しかし、一度不登校になった場合の多くは、学校に行かれない時間ゲームをすることで丸一日を費やしてしまう、また昼夜逆転して夜通しゲームをし、昼間は寝てしまっている例も少なくありません。また、大人の社会も位置域の関わりが大きく衰退し、特に一度子どもが不登校になると、親御さんと担任教師の間にも話しにくい、お互い理解しにくい状況が生まれ易いのが悲しい現在の実情です。残念ながら社会全体が「子育て」「子どもを取り巻く環境」が悪化してしまったと言えます。
●不登校生への対応は子どものペースをよく見て
4月から、2学期になったら・・・と大人は考えがちですが
それは大人の勝手な時期に対する概念で、子どもが学校に行かれるようになるその時期は、ある日突然で、遅かれ早かれ何時でもいいのです。親や教師ができることは、その子の変化や状況をよく描写し、下記の環境を与えてあげることはぜひとも必要です。一度お子さんが不登校になると、教師と保護者の間にも関係が薄れる、又は険悪になってしまうことも少なくありません。保護者、特にお母さんの「不登校の子ども」に対する理解が何よりも大切なことです。そうすれば子どもも安心して親御さんと今後のことを話し出したりする時期も来やすくなります。また、学校の先生との連絡を密に出来れば前が明るくなってきます。教師は気にとめ、「声かけ」が出来るように工夫することが必要であり、その子の状況や時期によって学校の教師が電話をしてきたり、訪問したりすることは、不登校の経験者の話によると嬉しい場合と嬉しくない場合があるようです。親御さんから子どもに「先生がお話したいと電話がかかってきたよ」と、子どもに聞いてみることがいいと思います。何しろ連携プレイが必要です。 不登校の小中学生を指導する「適応指導教室」や「フリースクール」は数多くあります。相談を受ける側する側の相互理解がまず必要です。それにちょっとつまづいた子どもたちを、同級生や先生方の受け入れ態勢のある学校の存在がぜひとも必要なのです。
●不登校生自立支援カリキュラム
日本教育相談研究所には不登校生自立支援カリキュラムがあります。子どもたちは、「ウイングジュニア」において、そこではフリースクールの形で通っています。不登校生を含めて「無学年制」や「個別対応」メンタル面や学習での自信を徐々につけ、今年度も7人の小中学生のうち、完全に学校復帰した子どもが6人、学校に行ったり行かなかったりしている子が1名がいます。その1名は元の学校ですが、他に元の学校に通いはじめた子は1名、あとの5人は転校をして新しい学校で楽しく通い始めました。「環境を変えること」が自立しやすい不登校からの克服がしやすい環境をつくったことに繋がったものと考えられます。
●不登校の小中学生への対応は、けして無理強いはせず、
自ら伸びていく環境を与えることです。
手厚い対応で、よく様子を観察し、よく話し、その時期を見定めて対応することが必要です。そこで一時的に親元から離して環境を変え、先生の家で自立するチャンスをつくる方法として、実績のある「東京留学ティーチャーズホームステイ」を行って自分自身に自信がつき、友だち関係も、学力も上がり、学校復帰して楽しく過ごせるようになった子どもたちが大勢出ています。「東京」という都会で暮らすことは、好奇の目も少なく、過去を知らない人たちの中で新しいスタートがきりやすい環境でもあります。ホームステイする前自宅で「昼夜逆転」していた小学生も、そこから子ども自身が選んだ学区の公立小中学校に通えるようになった子達が大勢出ています。
子どもたちが人に好かれ、この社会で楽しい人生をすごしてほしいのは、親、教師の共通した子どもたちに託す思いです。学校は先生や友達に囲まれて楽しい中に、本来人間社会での営み、人間関係、友達との協調の中から人間社会巣立っていくための予行練習をするところだったのかもしれません。そして子どもたちや卒業生、地域の方々の心のよりどころでもありました。「個性重視教育」が意味を間違えて輸入されてしまったのでしょうか。何時の間にか子どもたちのとっての学校の存在が"Go
to school"のはずか、ただ「学校」に行くだけの"Go to the
school"に変わってしまったのだったら、こんなに寂しいことはありません。
現在まで不登校生への対応を「不登校は誰しもがありえること、登校刺激を避けた方が良い」としていましたが、今年のはそれを覆す「登校刺激をした方が良い」との発表がありました。「学校復帰」を促す。不登校生の状況性格などは様々であり、登校刺激を与えるべきなのか否かはそ子の状況によって大きく異なるのは事実です。場合によっては悪化してしまう可能性もあります。教師が又は同級生が不登校生の家まで迎えに行く、会いに来るなどといったことを嫌がる子も多いのです。不登校生は自分のことを「不登校」とは思っていません、いや思いたくないのです。だから会いたくない子もいるのです。不登校生を抱えた保護者の皆さんや、学校の先生方、地域の皆様の不登校生への理解と支援の体制がとれることが最も必要であり、またその対応法を研究する必要があり、その情報の共有が必要だと考えます。また、学校が、教師が、対応できる体制づくりも急務です。不登校生の自立支援、新しい受け皿にもなる学校が是非とも必要なのです。
「不登校生のための学校」をつくるのではなく、「不登校生を出さない楽しい学校」でありたいものです。それは「学校復帰」ではなく「学校帰属意識」が芽生えるものです。それには残念なことに薄れてしまった「地域で子どもたちを育てること」や「家族の語らい」を取り戻すことが何よりも大切なことなのです。
不登校克服について